日本小動物外科専門医のいる動物病院
脊髄の血管に線維軟骨がつまり血行が急激に途絶えることで急性の脊髄障害を起こします。どの犬種にも発症しますがミニチュアシュナウザーに好発すると報告されています。
血行障害の部位と範囲により脊髄障害の症状は軽度の姿勢反応の異常だけのものから、完全麻痺まで様々です。この疾患の特徴は他の脊髄疾患とは違い、脊椎の痛みを伴うことは無く、症状が悪化しません。
MRI検査により脊髄内部の梗塞病変を確定診断し、その他の疾患の可能性を除外します。
比較的軽度の梗塞の患者は数週間から数カ月の経過で自然に回復することが多いですが、重症患者では後遺症が残ることもあり、完全な麻痺に加え深部痛覚を消失している患者では回復しないことがあります。
脊髄障害を回復させるためにリハビリテーション等を積極的に実施します。