日本小動物外科専門医のいる動物病院
てんかんは、多くの犬種に見られる遺伝的な病気で痙攣発作を繰り返します。
ほとんどの患者で最初の発作は1~5歳までの間に起こり、発作の程度と頻度は様々です。発作の前兆として神経質になり飼い主を捜し求めたり、隠れたりするなどの異常行動がみられる患者もいます。
全身性の強直性間代性痙攣発作時には転倒して意識を失い、身を背側に反らせ、四肢が伸びきった状態で痙攣発作が通常数十秒続き、流誕・排尿・排便・立毛などを伴い、その後数分間、四肢遊泳運動、咬み運動などが起こります。
発作後に失明、見当識障害、異常行動などが続くこともあります。
発作の重症度と頻度により治療の開始を判断します。痙攣発作が頻繁に起こり、連続して長時間続いている場合は緊急治療を開始する必要があります。
頻繁に発生する発作に対しては、抗痙攣薬を飲ませます。治療の目的は主に発作の頻度を減らすものであり発作の原因そのものが解決できるわけではなく、多くの場合、一生涯投薬を必要とします。