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離断性骨軟骨症(Osteochondritis dissecans: OCD)

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離断性骨軟骨症とは

成長期の大型犬の肩関節、膝関節、肘関節、足根関節などに、多くは両側性に発症します。
骨の成長過程の軟骨内骨化の異常により、軟骨の肥厚が起こる結果、軟骨が必要とする滑液からの栄養供給が損なわれ、軟骨細胞の壊死が起こります。壊死した軟骨は亀裂、剥離を起こし軟骨フラップを形成する結果、関節表面の形態を損ない、関節の疼痛や可動域の低下をおこし、時間の経過とともに変形性関節症を起こします。遊離した軟骨片は関節内にとどまり石灰化すると関節鼠になります。

治療

治療は病的な関節軟骨の掻爬、軟骨フラップや遊離軟骨片の除去などを行います。早期の治療が必要で、治療効果は関節面に対する病変の大きさの割合や関節の合致性を損なう程度により決まります。

  • 左:肩関節のOCD病変 右:軟骨フラップの除去後