日本小動物外科専門医のいる動物病院
シーズー、2ヵ月、雄、体重1.9kg
5日前より右前足を使わなくなったとの主訴で来院しました。
先天性肘関節脱臼タイプIIと診断し、外科手術を行いました。
脱臼防止のためステンレスピンを上腕骨に挿入しました。
手術から1ヵ月後には跛行なく歩けるようになり、3ヵ月後と4ヵ月後の検診の際には元気いっぱい走り回っていました!
先天性肘関節脱臼は有効な治療方法がほとんどありません。Jちゃんに対して行った方法は成長中の若い動物の成長を妨げることなく脱臼を防止できるという点で非常に画期的な方法であり、同様の治療を実施した例はこれまでに報告されていないため、この治療方法についての論文を執筆中です。