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喉頭虚脱(Laryngeal collapse)

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喉頭虚脱とは

喉頭虚脱は声門に持続的な過剰陰圧が生じた結果、披裂軟骨が内転し咽頭軟骨の剛性が減少した状態です。喉頭の外傷や持続的上気道閉塞に続発して生じ、主に外鼻孔狭窄や軟口蓋過長などの短頭種気道症候群(BAS)に伴った終末像としてみられます。喉頭虚脱にはステージが存在し、初期の症例では短頭種気道症候群などの原因疾患に対する治療を行い、重症例では被裂喉頭蓋ヒダ切除などを行うこともあります。一般的にステージが進行した症例では予後不良となる傾向があり、救済措置としての永久気管開口術が必要となります。進行した喉頭虚脱の多くは2歳以上の患者に認められるためBASに対する早期治療で発症を防ぐことができます。

喉頭虚脱のステージ

Stage1:喉頭小嚢の反転
Stage2:楔状軟骨と被裂喉頭蓋ヒダの内側偏位、あるいは被裂喉頭蓋の虚脱
Stage3:披裂軟骨小角突起の内側偏位あるいは虚脱

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