日本小動物外科専門医のいる動物病院
パグ、避妊雌、7歳
約3週間前に両後肢不全麻痺を発症、15日前に歩行不可能となりました。
神経学的検査の結果T3-L3脊髄障害が疑われました。また単純レントゲン検査で尾側胸椎関節突起の形成異常が認められたためCTによる関節突起の詳細な評価および脊髄造影検査を行いました。
CT画像では、T10-11-12後関節突起の形成異常が認められました。
また造影検査でT11-12椎間において脊髄圧迫病変を認めました。
T11-12片側椎弓切除術およびCorpectomyを行い、脊髄を圧迫する椎間板物質を除去しました。
不安定性が認められた脊椎に対し椎体固定術を実施しました。
術後5日目から歩行可能となり退院時には軽度にふらつきながらもよく歩行する様子が確認できました。
今後さらなる歩様の改善が期待できます。