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猫高所落下症候群(気胸、肘頭骨折、脛骨開放粉砕骨折)を治療した猫のAちゃん

  1. 専門分野
  2. 骨関節外科
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  4. 猫高所落下症候群
  5. 猫高所落下症候群(気胸、肘頭骨折、脛骨開放粉砕骨折)を治療した猫 Aちゃん

患者紹介

雑種猫、去勢オス、1歳
2日前、マンションの5階より落下しホームドクターにて気胸の緊急措置を行い安定後、当院に来院しました。

  • 来院時の外貌と肺の虚脱像
  • 右肘の皮膚欠損と肘頭骨折
  • 右脛骨の開放粉砕骨折

治療

気胸のため、手術前に麻酔下で胸腔チューブを設置し低圧持続吸引を行いながら手術しました。術後も吸引を継続し、呼吸状態の安定した術後3日目に胸腔チューブは抜去しました。

  • 胸腔チューブ設置の様子、右下の翼状針は胸腔チューブ設置前に胸腔穿刺に使用したもの

肘頭に対しプレートを用いて固定術を実施しました。

  • プレート設置の様子と術後のレントゲン画像

続いて脛骨に対しては、開放骨折により壊死した骨折線部腐骨の切除を行った後、髄内ピンおよびType2創外固定術をTie-in法にて実施しました。

  • 開放骨折と腐骨切除の様子
  • 創外固定の様子
  • 術後レントゲン画像
  • 創外固定の外貌

術後経過

  • 手術3日後の歩様、すでに患肢をよく使用し歩行する様子が確認できる

十分な骨癒合を確認し2ヶ月後に脛骨の創外固定具を完全に抜去しました。

現在、順調な骨のリモデリングを確認中です。

  • 創外固定具抜去後の脛骨レントゲン画像
  • 手術より半年後の脛骨レントゲン画像
  • 手術より半年後の肘関節レントゲン画像、関節が良好に機能している様子がわかります
  • 手術から約6ヶ月後の歩様

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