日本小動物外科専門医のいる動物病院
後頭骨形成不全に関連して脊髄の内部に脳脊髄液がたまり脊髄障害や脳障害を起こす脊髄空洞症が、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、プードル、ヨークシャーテリア、マルチーズ、パグ、ペキニーズなどの犬種に見られます。
頸部痛、頭や耳をひっかく、前肢の運動失調や不全麻痺等の頸部脊髄症状に加えて、めまい平衡感覚の異常等の中枢性前庭症状や脳症状を持つ犬もいます。多くは3~6歳で発症します。
MRI検査による脳脊髄の評価により確定診断します。
通常はステロイド療法を試しますが、反応しない場合には後頭骨切除により脊髄の減圧をします。
この疾患は水頭症や脊椎の先天異常などと併発することがあります。