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頚部椎間板ヘルニアのダックスフンド Sちゃん

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患者紹介

ミニチュア・ダックスフンド、14歳、雄、体重6.4 kg
数日前からの進行性四肢不全麻痺を主訴に来院されました。

  • 初診時の様子 起立位を維持できない

診断

  • 神経学的検査

四肢不全麻痺と運動失調があり、頚部脊髄障害の神経学的グレード2重度と評価しました。

  • 脊髄造影検査/脊髄造影CT検査

C5-6椎間における重度の脊髄圧迫病変が認められ、椎間板ヘルニアが疑われました。

  • 脊髄造影検査。C5-6椎間における脊髄圧迫病変が認められる
  • 脊髄造影CT検査。C5-6椎間における重度の脊髄圧迫病変が認められる

治療

C5-6椎間に対しベントラルスロット術を実施し、併せてC3-4、C4-5椎間に造窓術を行いました。

  • 術後の3D-CT画像。C5-6椎間のベントラルスロット術。

術後経過

手術翌日より症状が改善し、退院時は歩行時のふらつきがほとんどありませんでした。

  • 術後5日目の退院時の歩行