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頸部椎間板ヘルニア(Cervical Intervertebral Disk Disease)

頸部椎間板ヘルニアとは

胸腰部椎間板ヘルニアと同様にダックスフンド、フレンチブルドッグなどの軟骨異栄養性犬種に多く、発症すると激しい頸部痛と四肢のふらつきや麻痺が起こります。症状に応じて以下の表のように重症度を分類しています。

頸部脊髄障害のグレード分類

診断および治療

確定診断には脊髄造影検査やMRI検査が必要です。
神経根の圧迫による前肢のしびれや歩行障害などの症状は、前肢の関節疾患と区別しにくいことがあり、その評価にはMRI検査やCT検査が必要です。多くの頸部椎間板ヘルニアは首の腹側から手術をします(ベントラルスロット)。

  • レントゲン脊髄造影
  • 第3-4頸椎、椎間板ヘルニアによる脊髄圧迫

脊髄圧迫が側方や背側方に及んでいる場合や神経根の圧迫を伴う場合には背側からの手術を選択します。

  • MRI検査
  • 椎間板(D)の神経孔内ヘルニア(→)による神経根(⇧)への圧迫が認められるが、脊髄(C)自体には圧迫がない症例

椎間板の変性による頸部脊椎不安定症を起こしている症例では椎体固定が必要です。

  • レントゲン脊髄造影ストレス撮影
  • A: 第4-5、第5-6頸椎椎間板による重度の脊髄圧迫が確認される。B: 頸椎の牽引により脊髄圧迫が改善される動的圧迫が確認される。C: 手術後、第4-5、第5-6頸椎椎間板ベントラルスロットおよび第4-5-6頸椎の牽引状態での椎体固定により脊髄圧迫は消失する。

本疾患のCT検査およびMRI検査による診断に関して、1998年の米国獣医外科専門医協会年次大会(シカゴ)で発表しました。その後も国内外の獣医神経外科学会にて治療成果を発表し、現在、論文化に向けて準備を進めています。

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