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椎間板ヘルニアと脊椎不安定症を併発したペキニーズのココちゃん

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  3. ペキニーズの椎間板疾患
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患者紹介

ペキニーズ、4歳、避妊雌、体重4.8㎏
2日前に同居犬とけんかした後から昨日にかけて、後肢が立てなくなったとの主訴で受診されました。

診断

歩行不可能な両後肢不全麻痺がみられ、神経学的検査よりT3-L3脊髄分節の脊髄障害が疑われました。
X線検査およびCT検査にて、T12-13椎間板腔の狭小化、T13左側後関節突起無形成を認めました。
脊髄造影検査および脊髄造影CT検査にて、T12-13-L1-2椎間に腹側右寄りの脊髄圧迫病変を認め、椎間板ヘルニアと診断しました。

  • 脊髄造影検査
  • CT検査
  • 脊髄造影CT検査

脊髄造影検査、脊髄造影ダイナミック検査、CT検査、脊髄造影CT検査の結果より、T12-13-L1-2椎間の椎間板ヘルニアおよび同椎間の脊椎不安定症と診断しました。

治療

T12-13-L1-2椎間に対する右側片側椎弓切除術により脊髄減圧を実施し、同椎間に対して陽性ネジピンとPMMAによる脊椎固定術を実施しました。

  • 脊髄を圧迫していた椎間板物質を除去
  • 椎骨へのピン挿入
  • PMMA装填
  • 術後X線検査
  • T12-13-L1-2椎間の脊椎固定術

術後経過

経過は良好で、退院時には歩行可能となりました。
動画は手術から2週間後の歩様です。

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