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外耳の腫瘍に起因した外耳炎および中耳炎を治療したAちゃん

患者紹介

ブリティッシュ・ショートヘア、避妊雌、5歳、体重4.8kg
5ヵ月前より左耳を痒がる様子があるという主訴で来院しました。

診断

耳鏡検査で垂直耳道の腫瘤が確認でき、切除生検で耳垢腺由来の悪性腫瘍(耳垢腺癌)の可能性が示唆されました。

後日、痒みと耳の化膿性分泌物による汚れが悪化し再来院し、腫瘤の再発と水平耳道内の膿の貯留が確認できました。

  • CT検査

鼓室胞内を満たす病変があり中耳炎が疑われました。

治療

全耳道切除と外側鼓室胞骨切りを行いました。

  • 手術前の耳の外貌
  • 全耳道切除、水平耳道腹側に顔面神経が目視できる
  • 外側鼓室胞骨切り、鼓室胞内病変摘出中の様子

ペンローズドレーンを設置し閉創しました。

  • 術後の耳の外貌
  • 摘出した耳道と腫瘤

耳道内の腫瘤は病理検査で良性の耳垢腺腫と診断され、鼓室胞内より摘出した組織に腫瘍細胞は認められませんでした。
術後一時的な顔面神経麻痺と第三眼瞼突出、縮瞳が認められました。
猫の耳の腫瘍は悪性腫瘍が多いのですが、腫瘍が良性であったことと外耳・中耳炎に対し積極的な治療を行ったためAちゃんは今後長期的な予後が期待できます。

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