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喉頭麻痺に対して片側性披裂軟骨側方化術を実施したDちゃん

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  4. 喉頭麻痺に対して片側性披裂軟骨側方化術を実施したトイプードル Dちゃん

Key word:喉頭麻痺、喉頭虚脱、片側性披裂軟骨側方化術、タイバック、ストライダー、チアノーゼ、声帯ヒダ、披裂軟骨

患者紹介

興奮時に吸気閉塞音(ストライダー)やチアノーゼなどの症状がありました。

  • 喉頭鏡下にて声帯ヒダおよび披裂軟骨小角突起の虚脱を確認

治療

片側性披裂軟骨側方化術(Tie back:タイバック)を実施しました。

  • 披裂軟骨(緑)の筋突起に縫合糸をかけ尾側へ牽引(SMALL ANIMAL SURGERY, 5thより引用、改変)
  • 甲状軟骨を鑷子にて腹側へ牽引し、披裂軟骨筋突起へ針を刺入している
  • 術後、左側の声帯ヒダおよび披裂軟骨小角突起の広がりが確認できる

術後経過

主な合併症である誤嚥性肺炎もなく、興奮時のストライダーはなくなり、元気に過ごしています。

以下は退院時の様子です。

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