患者紹介

ラグドール、4歳、去勢雄、体重8.7kg
2mのキャットタワーから落下し左前肢挙上を主訴に来院しました。

症状と診断

左前後肢をナックリングし、ほとんど動きたがりませんでした。
神経学的な異常は認められず、左肘関節の可動域の低下、腫脹および疼痛がありました。また、左中足趾節関節の不安定性および疼痛がありました。

• X線検査

治療

橈尺骨間の脱臼を整復後、1本のスクリューをラグスクリューとして設置しました。
続いて、上腕骨・橈尺骨間の脱臼を整復し、上腕骨顆と尺骨近位の2か所に作成した骨孔にナイロン糸を通し縫合しました。術後は患肢の腫脹を防止するためロバートジョーンズ包帯を装着しました。
左後肢には副木を入れたロバートジョーンズ包帯を適用しました。

• 術後X線検査

術後経過

手術翌日には間欠的に患肢を接地して歩いていました。術後4日で退院しました。

術後1ヵ月の検診時は、飼い主さんの呼びかけによく反応し、左前肢をかばいながらも元気に歩いています。

術後2ヵ月では更に跛行は改善していました。

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