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腹膜心膜横隔膜ヘルニアのCちゃん

  1. 専門分野
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  4. 腹膜心膜横隔膜ヘルニアの猫 Cちゃん

患者紹介

ブリティッシュロングヘアー、5ヶ月齢、雌、体重2.6 kg
飼育開始時より腹膜心膜横隔膜ヘルニアを指摘されており症状はありませんでしたが、治療の相談のために来院されました。

診断

  • X線検査
  • 心陰影の拡大と横隔膜ラインの消失が認められる

心臓の超音波検査では、肝臓と思われる臓器を心膜腔内に確認しました。
腹膜心膜横隔膜ヘルニアと診断しました。

治療と術後管理

上腹部正中切開により腹腔にアプローチし、心膜腔内に肝臓と胆嚢が逸脱しているのを確認しました。

逸脱した肝臓と胆嚢を腹腔内に整復し、非吸収性縫合糸で横隔膜を閉鎖しました。

胸腔チューブを設置して間欠的に胸腔内の空気を吸引し、手術翌日にチューブは抜去しました。

  • 術後X線検査

呼吸の状態は安定しており、手術から4日後に退院しました。手術から約3年経ちますが、合併症なく元気に過ごしているようです。

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