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浅趾屈筋腱外方脱臼に対し踵骨隆起の造溝および内側支帯および滑液包の縫縮を行ったイングリッシュ・コッカー・スパニエル

  1. 専門分野
  2. 骨関節外科
  3. 後肢の関節疾患
  4. 浅趾屈筋腱脱臼
  5. 浅趾屈筋腱外方脱臼に対し踵骨隆起の造溝および内側支帯および滑液包の縫縮を行ったイングリッシュ・コッカー・スパニエル

患者紹介

イングリッシュ・コッカー・スパニエル、7歳、去勢雄
昨日に発症した左後肢のふらつきを主訴に受診されました。

診断

自ら歩きたがらず、歩様時には間欠的で非負荷性の重度の跛行を呈していました。
整形外科的検査において、左足根関節周囲の腫脹および伸屈曲時に浅趾屈筋腱の外方脱臼を認めました。
X線検査では左踵骨周囲軟部組織の腫脹を認めました。

  • X線検査

治療

内側アプローチにて、内側支帯の裂開および浅趾屈筋腱の外方脱臼を確認しました。
術中観察により踵骨隆起の溝の低形成が疑われたため、踵骨隆起の正中に楔形造溝術を行いました。
滑液包の縫縮、続いて内側支帯を縫合し閉創しました。

  • 内側支帯の裂開および浅趾屈筋腱の外方脱臼
  • 踵骨隆起正中への楔形造溝
  • 造溝された踵骨隆起
  • 滑液包の縫合
  • 内側支帯の縫合後

術後経過

徐々に改善し、術後2カ月ごろには歩様は正常となりました。

術後7年経った現在も元気に歩行しています。

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