日本小動物外科専門医のいる動物病院
柴犬、6歳、未去勢雄
既往歴:慢性膀胱炎
排尿ポーズをするが、尿が出ないとの主訴で受診されました。
結石による尿道閉塞と診断しました。
麻酔下でのRetrohydropropulsionを試みましたが、尿道結石の膀胱への押し流しは困難であったため、陰嚢前尿道切開による尿道結石摘出、膀胱切開による膀胱結石(前立腺尿道の結石を含む)摘出により対応するととしました。
陰茎尿道から生理食塩水を複数回フラッシュすることで尿道内に残存した小さな結石も膀胱から摘出しました。
数日間尿道カテーテル管理をしました。
カテーテル抜去後は自力排尿がみられ、経過は良好でした。
今後は、膀胱炎治療や食事療法など内科管理が基本になります。