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陰嚢前尿道切開と膀胱切開術により結石による尿道閉塞を治療した柴犬

  1. 専門分野
  2. 泌尿・生殖器外科
  3. 尿石症・尿路結石
  4. 陰嚢前尿道切開術、膀胱切開術

症例

柴犬、6歳、未去勢雄

既往歴:慢性膀胱炎

排尿ポーズをするが、尿が出ないとの主訴で受診されました。

診断

  • 尿道結石が疑われた
  • 逆行性尿路造影によって確認された尿道閉塞
  • CTにて認められた陰茎尿道、前立腺尿道、膀胱内の結石

結石による尿道閉塞と診断しました。

治療

麻酔下でのRetrohydropropulsionを試みましたが、尿道結石の膀胱への押し流しは困難であったため、陰嚢前尿道切開による尿道結石摘出、膀胱切開による膀胱結石(前立腺尿道の結石を含む)摘出により対応するととしました。

  • 陰嚢前尿道切開により結石が確認できる
  • 摘出された尿道結石
  • 膀胱切開により認められた膀胱結石

陰茎尿道から生理食塩水を複数回フラッシュすることで尿道内に残存した小さな結石も膀胱から摘出しました。

術後経過

数日間尿道カテーテル管理をしました。

カテーテル抜去後は自力排尿がみられ、経過は良好でした。

今後は、膀胱炎治療や食事療法など内科管理が基本になります。

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