日本小動物外科専門医のいる動物病院
狭窄・閉塞した遠位尿道を切断し、直径の大きい近位尿道を皮膚に開口させる手術で、手術対象となるのはほとんどが雄猫の結石や栓子による尿道閉塞です。尿道閉塞により排尿できない状態が数時間から数日続くと高窒素血症や尿毒症、腎不全となるため、完全閉塞した場合には緊急処置が必要です。尿道カテーテルによる閉塞解除、膀胱穿刺による排尿、一時的な尿路変更などを行いますが、閉塞が解除できない、再発を繰り返す場合には会陰尿道造瘻術を行います。
Mix猫、推定2-3ヵ月齢、体重680g
前日から急に排尿ができなくなったとのことで来院しました。陰部の舐め壊しによる尿道閉塞を疑い、会陰尿道瘻造説術を実施しました。
他にも、陰嚢尿道瘻造設術などの術式があります。