日本小動物外科専門医のいる動物病院
トイ・プードル、3歳、去勢雄
昨晩餌つき釣り針を誤食してしまい、釣り糸を引っ張ると痛がるとの主訴で受診されました。
胃噴門近くの大湾にて、胃内から腹腔内に突出する釣り針先端が認められ、その先端は肝臓に刺さっていました。
慎重に肝臓から針先端を引き抜き、鉗子にて把持しました。
胃切開後、胃内からも釣り針を把持した状態で、腹腔内に突出している釣り針の返しの内側で切断し、胃内から引き抜きました。
釣り針を誤食した場合、口から釣り糸が出ていても引っ張ってはいけません。
消化管のみならず、周辺の臓器や血管を損傷し、命の危険を招く場合があります。
何かを誤食した際は、一度ご連絡ください。