日本小動物外科専門医のいる動物病院
スコティッシュフォールド、3歳、去勢雄
2週間前から血尿と排尿困難があり、導尿処置や食餌療法などを行うものの改善せず、外科治療の相談のために紹介受診されました。
pH 7.0、尿沈渣の異常はみられませんでした。
膀胱結石が認められました。腎臓や尿管などの上部尿路に異常はありませんでした。
結石による尿道閉塞が疑われ、外科手術を行いました。
会陰尿道造瘻術を実施しました。
造瘻後に膀胱内を生理食塩水で満たして圧迫排尿を行い、水圧による結石の排出を促したところ2mm大の結石が排出されました。結石分析の結果シュウ酸カルシウムでした。
手術部位を舐めないようにエリザベスカラーを2週間装着して生活しました。自力排尿可能で尿路狭窄や尿失禁などの合併症は認められず、手術から3ヶ月後の最終検診時も問題ありませんでした。