日本小動物外科専門医のいる動物病院
スコティッシュ・フォールド、10歳、避妊雌
数日前から血尿と頻尿があり、1日に10回以上排尿しているとのことでした。
pH 6.5、尿沈渣では赤血球と白血球が認められました。
腎臓および膀胱に多数のX線不透過性の結石が認められました。
結石による膀胱粘膜への強い刺激と続発する膀胱炎が疑われ、外科的に摘出することとしました。
膀胱切開術により8個の膀胱結石を除去し、手術の最後に尿道カテーテルを挿入して尿道をフラッシュし、細かい尿道結石や残渣を残さないようにしました。結石分析の結果はシュウ酸カルシウムでした。
結石分析の結果に基づいて、結石が形成されにくい食餌に変更しました。手術から4年が経過しましたが、結石の再発はなく排尿に関する問題もありません。