電話
03-5988-7888
FAX・時間外救急電話
03-5988-7887
MENU

肝細胞癌の猫Mちゃん

  1. 専門分野
  2. 肝臓・胆嚢・脾臓外科
  3. 肝臓腫瘍
  4. 肝細胞癌の猫Mちゃん

患者紹介

ノルウェージャン・フォレスト・キャット、7歳、去勢雄、7.2 kg。
2日前より食欲が低下し、かかりつけ医で腹腔内出血を指摘され緊急来院しました。

診断

  • 血液検査

重度の貧血と血小板減少症があり、輸血が必要でした。

  • 腹部超音波検査

肝臓左葉の腫瘤と腹水貯留が認められ、肝臓腫瘍による腹腔内出血が疑われました。

  • CT検査

肝臓内側左葉に限局した直径7cm大の腫瘤性病変が認められました。出血と思われる腹水も見られました。

  • 左肝区域の腫瘤性病変が認められる

治療

輸血を実施しながら緊急手術を行いました。内側左葉に限局した腫瘤は肝門部までは浸潤しておらず、TAステープラーによる肝葉切除術を実施しました。

  • 内側左葉に限局した腫瘤
  • TAステープラーによる肝葉切除術

術後経過

病理組織検査の結果は肝細胞癌でした。手術の3日後から食欲が回復し、貧血も改善して退院しました。現在は局所再発・転移のチェックを定期的に実施中で、元気な姿を見せてくれています。