患者紹介

トイプードル、9ヵ月、雄、体重1.0㎏
ホームドクターで実施したCT・MRI検査で環椎軸椎不安定症が確認され来院しました。

診断

起立時は首をすくめた背弯姿勢で、活発な運動はできませんでした。介助なく自力で歩行できますが、歩幅が狭く首を下げて歩いていました。
神経学的検査では意識レベルや姿勢、脳神経に異常はなく、四肢の姿勢反応および脊髄反射は正常でした。第1〜2頸椎周囲を圧迫すると頸部痛が容易に誘発され、頸部脊髄障害グレード1と評価しました。

• X線検査

• CT検査

• MRI検査

治療

環椎軸椎腹側固定術を実施しました。

呼吸状態や嚥下に問題はなく、術後2日目には頸部痛は消失し術後8日目で退院しました。

術後経過

術後3ヵ月までは１ヵ月毎に定期健診を行っています。動画は術後2ヵ月の様子です。
尻尾を振って元気よく歩き、頸部痛は認められませんでした。

手術から1年経過した現在も元気に過ごしています。

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