日本小動物外科専門医のいる動物病院
大腿骨骨折は、交通事故や高所からの落下など大きな外力が加わる外傷によって起こり、犬と猫の骨折の約20-25%を占めます。
患者の年齢、既往歴、健康状態、骨折の部位や形態、感染の有無などに応じて、プレート、スクリュー、ピン、ワイヤー、創外固定、インターロッキングネイルなど様々なインプラントシステムを用い、骨折治癒に必要な固定強度を確保できる治療法を選択します。
大腿骨骨折全体の25%を占め、股関節の関節包との関連に応じて関節内骨折と関節外骨折に分類されます。解剖学的な骨折箇所に基づき、関節内骨折は骨端、骨端軟骨、骨頭下骨折および頸部骨折、関節外骨折は頸基部骨折、転子間骨折および転子下骨折に細分類されます。
大腿骨骨折全体の56%を占めます。成熟した動物での発症が多く、横骨折や斜骨折、らせん骨折、粉砕骨折など様々な骨折をおこします。
大腿骨骨折全体の20-25%を占め、近位骨折と同様に成長期の動物の成長板骨折が一般的です。ダックスフンドなどの軟骨異栄養性犬種では、その解剖学的特徴から顆上骨折が起こりやすいとされています。