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胆嚢破裂の治療をしたAちゃん

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  4. 胆嚢破裂の治療をしたトイプードル Aちゃん

患者紹介

トイプードル、推定8-9歳、避妊雌
他院にて黄疸、胆汁性腹水、膵炎と診断され紹介来院しました。

診断

  • 全身の皮膚に黄疸がみられる
  • CT検査

胆嚢内および腹腔内に胆石あるいは胆泥塊と思われる高CT値の構造物が散在していました。

  • 腹部CT画像

治療

胆嚢破裂と診断し緊急開腹手術を行いました。
腹腔内は黄染し胆嚢から逸脱した複数の胆泥が散在していました。

  • 腹腔内の胆泥

胆嚢破裂部位からシリンジを挿入し総胆管をフラッシュしました。十分な疎通性が確認されたため、総胆管のカテーテル設置は行いませんでした。

  • フラッシュの様子

胆嚢管肝管吻合部より近位で胆嚢切除を行いました。病理組織学的に慢性胆嚢炎と診断されました。

  • 胆嚢切除と切除した胆嚢

他の腹腔内臓器に異常は認められず、肝生検および腹腔内持続吸引ドレーン(J-Vac system)を設置し手術を終えました。

  • J-Vac system設置の様子

術後経過

腹水に細菌感染は認められず、術後4日目にはドレーンを抜去、7日目に良好な一般状態で退院しました。
現在手術より1年以上が経過していますが元気に生活しています。

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