日本小動物外科専門医のいる動物病院
ミニチュアダックスフンド、6ヵ月齢、雄
右後肢の脛骨が湾曲しているという主訴で来院されました。
右足根関節の内方へ屈曲変形が認められます。
X線検査では脛骨遠位成長板に骨棘などの変形が確認され、脛骨遠位骨端板の内側面の損傷により発症したことが疑われました。
彎曲した脛骨を矯正するために補正する角度を計測します。
本患者では左側の正常な脛骨と足根関節に合わせるように矯正角度を決定します。
脛骨近位と遠位の関節面に平行なピンを装着し、脛骨の彎曲部位において骨切りをした後に、それらのピンの角度をあらかじめ計測した矯正角度に合わせて矯正します。
X線検査で矯正とインプラント固定の状況を確認した後に、固定強度を強めるためにピン部分に創外固定のレジンを装着します。
約2ヵ月後、骨切り部の骨癒合を確認した後に、創外固定ピンを抜去します。