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脛骨異形成症(Tibial Dysplasia)・ 内反足(Pes Varus)

脛骨異形成症(内反足)とは

脛骨異形成症は、内側の脛骨遠位骨端板の閉鎖による脛骨の内方への屈曲変形を特徴とし、内反足とも言われます。
脛骨遠位骨端板の内側面の損傷により脛骨の変形が認められることもありますが、多くは外傷歴のない若齢のミニチュアダックスフンドに起こることから、遺伝的関与が考えられます。
ミニチュアダックスフンドには、他の犬種と比較しての足根関節の内反、内旋がみられることが多く、正常な関節の構成角度、どの程度の異常が臨床症状を起こすか、矯正治療の適応などの正確な基準の情報は乏しいです。
重度の内反、内旋がみられる患者には歩行異常がみられ、足根関節に対する異常なストレスの結果として、関節構成構造(関節包、靱帯、関節軟骨)の損傷、変形性関節症を発症する可能性が高いために早期の治療が必要です。
脛骨の異常な弯曲が片側あるいは両側で認められ、2〜6ヵ月齢で患肢の跛行が始まります。
臨床症状は脛骨変形の程度、続発する足根関節の変形性関節症の程度によって様々ですが、目立った疼痛などを伴わずに歩行異常のみが認められることも少なくありません。

矯正骨切り術および固定術

X線検査で測定された屈曲角度をもとに、理想とする骨切りラインを想定し、脛骨遠位の関節面と平行になるように内側開放骨切り術を行います。
さらに、脛骨の近位と遠位の関節面が平行になるように角度の矯正を行って固定具を装着します。
骨プレート、ハイブリッド創外固定、Freeform創外固定などにより固定します。

   

   

本疾患に対する骨切り矯正術の適応として、重度の変形や跛行が認められる、骨関節炎を伴わない、脛骨遠位成長板が閉鎖しているなどの条件があります。 
矯正角度(内反角、内旋角)の測定、および矯正は、片側の手術では正常な対側肢を対照にして、また両側の手術では目視により矯正角度を決めます。
ミニチュアダックスフントの正常な足根関節の構成角度、理想的な矯正角度の参考値の情報は乏しく、更に治療時の関節構成軟部組織(関節包、靱帯など)の損傷などによっても多少の差がみられます。
骨切りの方法には閉鎖法(close wedge)、開放法(open wedge)、ドーム法などがあげられますが、本疾患に対して報告されている患者のほとんどが脚短縮を防止する為に開放法(open wedge)を採用しています。
固定器具の取り外しは、患者の年齢、骨切りの方法により時期が異なりますが、仮骨形成の状態を評価しながら時期を見極め、若い犬では通常術後8-12週で行います。

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