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短頭種気道症候群を治療したGちゃん

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  4. 短頭種気道症候群を治療したフレンチブルドッグ Gちゃん

Key word:短頭種、ストライダー、上部気道閉塞、軟口蓋、喉頭小嚢、外鼻孔、気管切開、永久気管造廔術

患者紹介

フレンチブルドッグ、2歳、去勢雄
呼吸困難を主訴に来院されました。上部気道閉塞音と共に吸気努力を認め、短頭種気道症候群が疑われました。

  • 軟口蓋過長、喉頭小嚢反転、および外鼻孔狭窄を認めた

治療

過長軟口蓋切除、喉頭小嚢切除、および外鼻孔拡大術を実施しました。

  • 過長軟口蓋および喉頭小嚢切除後(左)と拡大された外鼻孔(右)

術後呼吸状態の改善は認められず、飼い主様と相談の上、永久気管造廔術を実施しました。

  • 腹側気管にI型切開を加え、皮膚縁に縫合
  • 手術終了直後の患部。挿管中の気管チューブが観察できる
  • 術後は濡れたガーゼで患部を覆い保湿し、分泌物による閉塞予防の為に1日複数回ガーゼ交換を実施

術後経過

術直後から劇的に呼吸状態が改善しました。合併症は認められず、元気に過ごしています。
以下は退院時の様子です。

  • 吸気閉塞音は認められない

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