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脊髄くも膜憩室を治療したフレンチブルドッグのEちゃん

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患者紹介

フレンチブルドッグ、1歳1カ月齢、BW 12kg、去勢雄

2ヵ月齢時から両後肢のふらつきがあり、次第に悪化していました。

他院でのMRI検査により脊髄くも膜憩室と診断され、手術のため本院を受診されました。

神経学的検査

自力歩行可能な両後肢不全麻痺を認め、両後肢の姿勢反応は低下、脊髄反射は正常でした。

両前肢の神経学的異常はみられませんでした。胸腰部脊髄障害の神経学的グレード2-重度と評価しました。

  • 胸椎T8-9椎体レベルに脊髄くも膜憩室が描出されています。

脊髄造影検査

当院では、本疾患の病態に椎体不安定症が関与する可能性を研究報告しています。
脊髄造影検査およびDynamic study(脊髄造影ストレス撮影)により脊髄の動的圧迫を評価し、椎体不安定症を診断します。

左から中立位、伸展位、屈曲位で撮影しており、これらの撮影ポジションでのくも膜憩室の大きさの変化が認められ、椎体不安定症の関連が疑われました。

治療

片側椎弓切除術、くも膜憩室における硬膜切開および造袋術、および椎体固定術を行いました。

  • 硬膜切開により、くも膜憩室内の脳脊髄液が溢れ出ています

造袋術:硬膜(左)および周囲軟部組織(中央)に糸をかけ、結紮(右)しています。

術後経過

術後5日目の退院時には神経学的改善がみられました。

動画は術後14日目の歩様です。

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