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交通事故による気胸、橈尺骨骨折、脛骨開放粉砕骨折を治療したラブラドゥードゥル

  1. 専門分野
  2. 骨関節外科
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  4. 脛骨骨折
  5. 交通事故による気胸、橈尺骨骨折、脛骨開放粉砕骨折を治療したラブラドゥードゥル

患者紹介

ラブラドゥードゥル、1歳、避妊雌、体重15.9 kg
来院当日の朝に交通事故にあい、他院にて応急処置後受診されました。

診断

来院時の身体所見として、体温38.4℃、心拍数150/min、呼吸数48/min、また左側脛骨の開放骨折が認められました。

X線検査およびCT検査の結果、左側気胸、右側橈尺骨骨幹遠位短斜骨折、および左側脛骨骨幹中央部の粉砕骨折が認められました。

  • X線写真
  • 右側橈尺骨骨幹遠位短斜骨折が認められた
  • 左側脛骨の粉砕骨折が認められた
  • CT画像
  • 胸腔の左側に気胸が認められた

治療

気胸に対する緊急治療として肋間からカテーテルを挿入して胸腔内の空気を抜去し、胸腔チューブとして設置しました。鼻カテーテルからの酸素吸入および胸腔チューブからの低圧持続吸引を3日間実施し、全身状態が安定したところで右側橈尺骨骨折および左側脛骨骨折に対する整復術を実施しました。

右側橈尺骨骨折に対しプレートによる固定を実施しました。

続いて左側脛骨骨折に対しFree-form創外固定法を実施しました。

術後経過

呼吸状態が安定したため胸腔チューブ設置後4日目にチューブを抜去しました。
骨折整復術後3日目から自力歩行が可能でした。

  • 術後1ヶ月での歩様

骨の癒合が確認できたため、術後3ヶ月目に脛骨の創外固定具を完全に除去しました。
術後5ヶ月の時点で問題なく歩行できています。

  • 術後3ヶ月 創外固定除去後の脛骨
  • 術後5ヶ月での歩様

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