日本小動物外科専門医のいる動物病院
Mix猫、12歳、去勢雄、体重9.6 kg
3年前からの慢性的な便秘の病歴があり、10日前から排便していないとの主訴で来院されました。
腹部触診で著しく拡張した結腸が触知されました。直腸検査では閉塞や狭窄などは認められませんでした。
続発性巨大結腸症の原因となる異常は認められず、特発性巨大結腸症と診断しました。
結腸亜全切除術を行いました。回結腸移行部は温存して結腸の大部分を切除し、上行結腸の近位端と下行結腸の遠位端を端々吻合しました。
手術翌日より排便し、低下していた食欲も回復して退院しました。