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特発性巨大結腸症のタマちゃん

  1. 専門分野
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  4. 特発性巨大結腸症の猫 タマちゃん

患者紹介

Mix猫、12歳、去勢雄、体重9.6 kg
3年前からの慢性的な便秘の病歴があり、10日前から排便していないとの主訴で来院されました。

診断

  • 身体検査

腹部触診で著しく拡張した結腸が触知されました。直腸検査では閉塞や狭窄などは認められませんでした。

  • X線検査
  • 巨大結腸の診断基準である、L7椎体長の1.5倍以上の拡張した結腸径が認められる。骨盤の異常はない。

続発性巨大結腸症の原因となる異常は認められず、特発性巨大結腸症と診断しました。

治療

結腸亜全切除術を行いました。回結腸移行部は温存して結腸の大部分を切除し、上行結腸の近位端と下行結腸の遠位端を端々吻合しました。

  • 拡張した結腸
  • 結腸切除
  • 端々吻合

術後経過

手術翌日より排便し、低下していた食欲も回復して退院しました。

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