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両側のレッグ・ペルテス病に対し両側同時に大腿骨頭骨頸切除術を実施したトイ・プードルとマルチーズMixのCちゃん

  1. 専門分野
  2. 骨関節外科
  3. 後肢の関節疾患
  4. レッグ・ペルテス病
  5. 両側のレッグ・ペルテス病に対し両側同時に大腿骨頭骨頸切除術を実施したトイ・プードルとマルチーズMixのCちゃん

患者紹介

トイ・プードル×マルチーズMix、11か月齢、避妊雌、2.0 kg
4ヶ月前と2ヶ月前からそれぞれ右後肢と左後肢を跛行するとのことで来院されました。

  • 来院時の歩行動画

診断

  • 整形外科的検査:両後肢の跛行、両側股関節の疼痛と可動域低下、大腿部の顕著な筋萎縮が認められました。
  • X線検査:両側大腿骨頭のX線透過性亢進および扁平化、両側大腿骨頸の肥大が認められました。
  • 両側ともに大腿骨頭の不整と扁平化、大腿骨頸の肥大が認められる

治療

両側ともに大腿骨頭骨頸切除術を実施しました。

術後経過

両側の罹患、慢性経過による顕著な筋萎縮などにより積極的なリハビリテーションが必要で、1週間に1回通院していただき病院でリハビリテーションを実施しました。手術から1ヶ月経過する頃には跛行症状はほとんどなくなりました。
退院時、術後3ヶ月、術後2年の歩行の様子です。

  • 退院時の歩行動画
  • 術後3ヶ月の歩行動画
  • 術後2年の歩行動画

大腿骨頭骨頸切除術後の改善の程度や期間は個体差があり、手術翌日から元気に走る患者から数ヶ月間のリハビリが必要な患者まで様々です。

Cちゃんは数ヶ月前からの慢性経過で筋萎縮が著しく、また両側を罹患していたことから積極的なリハビリテーションが必要となることが予想されました。

手術から1ヶ月間は1週間に1回の間隔で病院でのリハビリを実施し、徐々に症状が改善しました。

手術から2年経った現在は元気に散歩を楽しんでいるようです。

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