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レッグペルテス病(Legg-Perthes disease)

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  4. レッグペルテス病

レッグペルテス病とは

レッグペルテス病は成長期のトイ犬種に見られ、大腿骨頭および骨頸への血行障害により骨格の形成が損なわれる病気で、大腿骨頭無菌性壊死症ともいい、人間で難病に指定されている特発性大腿骨頭壊死症と似た疾患です。トイプードル、ポメラニアン、チワワ、マルチーズ、ミニチュアピンシャー、マンチェスターテリア、ヨークシャーテリア、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリアなどのトイ、小型犬で起こり、ほとんどの患者は生後4〜12ヶ月の間に発症し、患者の12〜16%で両側に起こります。

症状と診断

後肢跛行、股関節の痛み、可動域の低下などを示し、慢性化すると筋肉が萎縮します。病気の進行や程度により大腿骨頭の扁平化、大腿骨頸肥大、亜脱臼、骨折などがX線検査で見られますが、初期病変がわかりにくく、確定診断にCT検査が必要なことがあります。
若齢の小型犬に多い膝蓋骨内方脱臼が併発することがあり、責任病変を明確にすることが重要です。

治療

内科治療への反応は乏しく、多くの患者で外科手術が必要で、慢性経過により重度の筋委縮がある場合には早期の手術が勧められます。レッグペルテス病の治療としてよく実施される大腿骨頭切除術により、ほとんどの患者は積極的なリハビリテーションを実施することで日常生活に支障がないほど良好に回復します。膝蓋骨内方脱臼を併発している場合には、同時に膝蓋骨内方脱臼の外科治療を行うことがあります。

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