日本小動物外科専門医のいる動物病院
17歳、ミニチュア・ダックスンフンド
急に立てなくなったとの主訴で受診されました。
血液検査:貧血(PCV: 21.9%)
X線検査および超音波検査:腹水を伴う肝臓腫瘤
CT検査:肝外側左葉に 8cm大の巨大腫瘤
肝臓腫瘤からの出血と診断し、輸血下での手術となりました。
肝臓腫瘤は病理組織検査で、肝細胞癌と診断されました。
輸血を含む積極的な周術期管理によって順調に回復し、術後1週間で退院しました!
退院後の経過は良好でした。
術後2年経った19歳で亡くなるまで元気に過ごしました。
高齢でも適切に診断・治療すれば、ご家族と元気に過ごす時間を増やせることがあります。
特に肝細胞癌は、外科的摘出後の予後は良好な場合が多いです。