会陰ヘルニア症例の多数に適用する、最も標準的な方法です。坐骨底に付着する内閉鎖筋を剥離して背内側方向にフラップし、外肛門括約筋や肛門挙筋、尾骨筋と縫合する方法です。大腿骨転子窩に付着する内閉鎖筋腱を切離して縫合に組み込むことで、フラップの転位が容易になり、縫合時の張力を軽減でき、コラーゲン豊富な腱による効果的な縫合糸の把持が期待できます。
症例
ミニチュアダックスフンド、11歳、未去勢雄
他にも、人工素材による整復、半腱様筋転位術、結腸固定・膀胱固定、総鞘膜グラフト術などの術式があります。
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