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下顎骨を温存して棘細胞腫性エナメル上皮腫を切除したPちゃん

  1. 専門分野
  2. 頭頸部外科
  3. 口腔腫瘍
  4. 下顎骨を温存して棘細胞腫性エナメル上皮腫を切除したトイプードル Pちゃん

患者紹介

トイプードル、避妊雌、6歳
右下顎の腫瘤を指摘され当院を紹介来院しました。

  • 前臼歯周囲歯肉の腫瘤性病変

 口腔内検査で前臼歯周囲歯肉に腫瘤性病変が見つかりました。

治療

腫瘍の場所および大きさなどから下顎骨を温存できると判断し右下顎部分切除を行いました。(Arzi B, et al. Vet Surg 2010)

  • 下歯槽神経より背側で骨切りし腫瘤を切除した

病理検査の結果、腫瘤は棘細胞性エナメル上皮腫と診断されました。

術後経過

腫瘤が小さい早期のうちに手術を行えたため、下顎骨を温存し容姿に影響を与えること無く腫瘍細胞の完全切除ができました。術後しばらくは硬いフードを控えていましたが、現在では手術以前と変わらぬ生活を送れています。

  • X線検査
  • 上から術前、術直後、術後2ヵ月のX線画像:下顎骨欠損部のリモデリングが確認できる

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