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2ヵ所の胸腰部脊椎奇形を有し、dynamic myelographyにより診断したフレンチブルドッグ

  1. 専門分野
  2. 脳神経外科
  3. 先天性椎骨奇形
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患者紹介

2歳6ヵ月齢、フレンチブルドッグ、避妊雌

4ヵ月齢時より歩行可能な両後肢不全麻痺を認めており、数か月前から悪化がみられるとの主訴で受診されました。

検査

歩行不能な両後肢不全麻痺

両後肢の姿勢反応は消失、脊椎反射は正常であり、T3-L3脊髄分節の障害が疑われました。

  • T4-5-6、L1-2-3のKyphosis
  • L1-2-3のScoliosis

脊髄造影検査およびDynamic myelography

  • 中立位
  • 伸展位
  • 屈曲位
  • 屈曲位:T4-5-6のKyphosis領域で脊髄動的圧迫

T4-5-6の脊柱管狭窄症および脊椎不安定症と診断しました。

T3-4-5-6に対する片側椎弓切除術および脊椎固定術

  • 片側椎弓切除術により減圧された脊髄と脊椎に挿入されたピン
  • ピン同士をPMMAにより固定

術後経過

大きな合併症もなく、術後6日で退院しました。

動画は術後15日の歩様です。

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