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膝蓋骨内方脱臼(左グレード4、右グレード3)を治療した猫ヒマラヤンのAちゃん

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患者紹介

ヒマラヤン、5ヶ月齢、雌、体重1.9 kg
左後肢の歩様異常を主訴に来院されました。

診断

左グレード4、右グレード3の膝蓋骨内方脱臼が認められました。
グレード4で常に脱臼している左後肢は、膝を伸展させられず足が内側に捻れ、負重していませんでした。

  • 術前の歩行
  • 左膝関節が伸展されず内側に捻れ、負重できない。
  • X線検査
  • 両側ともに膝蓋骨が内方に脱臼している(矢印)

治療

左右ともに滑車溝形成術、内側リリース、外側支帯縫縮術、脱臼防止ピンの設置を実施しました。

  • 大腿四頭筋、膝蓋骨、膝蓋靭帯、脛骨粗面のアラインメントが内側にずれている
  • 縫工筋と内側広筋を解放
  • 滑車溝形成術による滑車溝の深化
  • 脱臼防止ピン設置と外側支帯・関節包縫縮
  • 膝蓋骨(矢印)が大腿骨滑車上に整復されている

術後経過

手術から1週間後の様子です。
左後肢の足の捻れが改善し、両後肢ともにしっかりとした負重が認められます。

コメント、メッセージ

Aちゃんは両側ともに重度の膝蓋骨内方脱臼があり、特に左側はグレード4で足の捻れが認められましたが、骨格変形は最小限でした。骨格変形が進行すると侵襲の強い術式や複数回の手術が必要になりますが、Aちゃんは早期治療ができたため脛骨粗面転位術や骨切り術などを行わずに良好に改善し、合併症もありませんでした。

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