胆泥症とは
高齢犬の超音波検査時に胆嚢内に胆汁より粘稠性が高い胆泥が見つかることがあります。
臨床症状を伴わない少量の胆泥に対する治療は必要無いことが多いですが、胆泥は胆嚢から排出されずに蓄積し、胆嚢に充満して粘液嚢腫になったり、感染や胆石を伴うと胆嚢炎、胆嚢破裂、肝外胆管閉塞などの原因となります。
胆嚢破裂や胆管閉塞は致死的な胆汁性腹膜炎や肝不全の原因となるために、それらの病態に進行する前に治療が必要です。
胆泥症が進行する症例には胆汁の粘稠性を低めて排出を促進する薬などを処方し定期検診します。
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