日本小動物外科専門医のいる動物病院
胆管閉塞は肝外胆管(総胆管)が閉塞し胆汁がうっ滞する疾患です。猫の肝外胆管閉塞は犬に比較して稀で、肝内閉塞が比較的多いとされています。胆管閉塞の原因疾患として、猫では悪性腫瘍や複合した炎症性疾患(膵炎・胆管肝炎・胆嚢炎)が多いと報告されています。猫の約80%は膵管を1本しか持たず胆道系と合流し十二指腸乳頭に開口しているため犬に比べ慢性膵炎などにより総胆管が影響を受ける可能性が高いとされています。特に猫では、慢性的な胆管閉塞が起こっている場合に総胆管の拡張および蛇行が超音波検査によって確認できることがあります。
内科治療に反応がなく、重度の臨床症状を呈して来院する患者には外科治療が必要です。