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神経根症状を示した腰部椎間板ヘルニアのKちゃん

  1. 専門分野
  2. 脳神経外科
  3. 胸腰部椎間板ヘルニア
  4. 神経根症状を示した腰部椎間板ヘルニアのミニチュアダックスフンド Kちゃん

患者紹介

ミニチュアダックスフンド、7歳、雌、体重3.6kg
3日前より右後肢を痛がって歩くという主訴で来院しました。

  • 手術前の歩様

診断

腰付近を触ると痛みがあり、X線検査で第6-7腰椎間板髄核の石灰化および背側への突出がありました。

  • X線検査

第6-7腰椎椎間板ヘルニアによる脊髄や神経根の圧迫病変を疑い、脊髄造影検査とCT検査を行いました。脊髄造影検査は異常が見つかりませんでしたが、CT検査で石灰化した髄核が突出し、椎間孔において右側神経根を圧迫していました。

  • CT検査
  • 第6-7腰椎間領域の横断像
  • 腰仙部脊髄の矢状断像

治療

第6-7腰椎間の片側椎弓切除術を行い、神経根を圧迫していた髄核を取り除きました。

  • 矢印:突出した髄核が神経根を圧迫している
  • 髄核除去後

術後経過

手術から4日後と3週間後の様子です。
時間の経過とともに右後肢を痛がって歩く様子が改善しています。

  • 手術から4日後の歩様
  • 手術から3週間後の歩様

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